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母親冥利

息子が小学生のとき、参観日で「ごん狐」のアニメビデオが流された。

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むかし、むかし、ある山奥に、母ぎつねと子ぎつねが仲良くすんでいた。
子ぎつねの名はごん。いたずら好きの甘えん坊だ。
ある日、2匹を捕らえようと、人間と猟犬が追ってきた。必死でごんを守ろうと
する母ぎつね。でも、母ぎつねは二度とごんの所に戻ってくることはなかった。

一人ぼっちになったごんは、気がつくと、見たこともない村里に流れついていた。
ごんはその村で、ついついいたずらをしてしまう。村人たちは、そんなごんに頭
を悩ませていたが、村一番の親孝行の兵十だけは、ごんに優しくしてくれた。

でもごんは、兵十が病気の母に食べさせる大切なうなぎを、そうとも知らず逃が
してしまう。まもなく、兵十の母はこの世を去った。
自分のいたずらを深く後悔したごんは、兵十へ栗などをそっと届けていた。そう
とも知らない兵十は、ごんの姿を見つけたとき火縄銃を取り出し、そして……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

15分程度のビデオだったが、ごんが母親と別れて一人ぼっちになるあたりから、
私の涙腺はかなりの刺激を受けていた。

ここは教室。保護者もたくさんいる。ここで泣くわけにはいかない。
参観日の教材のビデオで泣いた…など、いくら何でも恥ずかしすぎる。

そう思って、しきりに顔をしかめたり、歯を食いしばるなどして抵抗していたが、
ごんを撃った兵十が、「ごん、お前だったのか…」と涙ながらにうなだれると、
もうダメだった。私の目からも、ぼーぼーと涙がこぼれた。

すると、そのとき、そーっと後ろを振り向いた息子と目が合った。
息子は、一瞬「ひぇっ…」という表情をして、そそくさと前を向いた。

あとで聞いた話だが、息子も、ごんが一人ぼっちになるあたりから、「もしかし
たら、お母さん、泣くかも…」と思っていたらしい。
そろーっと後ろを向いたら、やっぱり、私が、一人で泣いていた。
恥ずかしさのあまり、慌てて前を向いたらしい。

参観日は何回となくあるが、多分、息子は、この日の参観日のことをこれからも
忘れないだろう。

参観日で、しかも、ビデオ教材で泣いてしまったのは、実に恥ずかしかったが、
息子に「忘れられない参観日の思い出」を残してあげることができたのは、母親
冥利に尽きる…といえなくもない…かも。。。


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テーマ : ひとりごとのようなもの
ジャンル : 日記

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バウワウ(因幡智子)

Author:バウワウ(因幡智子)
ある時は会社員、ある時はバンドのヴォーカル、ある時はボランティアのスタッフ、そしてある時はキャリア・イノベーション協会のアンバサダー☆
ポリシーは「人生を諦めない」(^.^)

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